画像生成AIでイメージ通りの絵を作りたいとき、
「なんだか構図が思った感じと違う…」と感じたことはありませんか?
実は、構図は“呪文”(プロンプト)次第でかなり自由にコントロールできます。
でもそのためには、構図を伝えるためのちょっとしたコツや、使える英語ワードを知っておく必要があります。
この記事では、「ai 呪文 構図」をテーマに、
MidjourneyやStable Diffusionなどで役立つ構図指定の基本ルールやテンプレートを、
やさしく・わかりやすくご紹介していきます。
「対角構図ってどう書くの?」「顔アップにしたいときの言い方は?」
そんな疑問を持つあなたにぴったりな一冊、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- AIで構図を指定するには、**英語で「構図ワード+視点+スタイル」**を組み合わせるのが基本
- 三分割・対角・シンメトリー・遠景・アップなど、構図ごとのテンプレで表現力がぐっと広がる
- 使用するモデルやLoRAによって構図の反映精度は大きく変化
- ネガティブプロンプトやキーワード順序の工夫で、構図の崩れを防ぐテクニックも活用しよう
aiの呪文 構図はどう書けばいい?
- 構図を指定するプロンプトの基本構造は?
- 「主語+構図ワード+スタイル」の型を使おう
- 英語で書く?日本語プロンプトでも通じる?
- カメラアングル・視点の指定はどう入れる?
構図を指定するプロンプトの基本構造は?

AIで美しい構図を作るには、「どんな構図にしたいか?」を具体的にプロンプトで伝えることが大切です。
とはいえ、プロのカメラマンのような用語を使う必要はありません。基本は以下のような構造のシンプルな英語プロンプトでOKです。
基本構造:
主語 + 構図ワード + 補足表現(視点やアングル)+ スタイル
たとえば「花畑の中に立つ少女を、中央構図で正面からとらえる」場合は:
a girl standing in a flower field, centered composition, front view, soft lighting, anime style
このように、主役+構図+視点+画風をセットで記述することで、AIが理解しやすくなります。
「主語+構図ワード+スタイル」の型を使おう
構図の指定で迷ったら、まずはこの3つに分けて考えるとスムーズです。
要素 | 例 |
---|---|
主語(誰・何を) | a cat, a warrior, a girl in kimono |
構図ワード | centered composition, rule of thirds, diagonal |
スタイル・雰囲気 | anime style, photorealistic, pastel colors |
これらを組み合わせて、次のようなプロンプトが完成します:
a samurai standing in the rain, diagonal composition, dramatic lighting, cinematic style
✅【ここにMidjourney画像を挿入】
⬇️「対角構図」のプロンプトで生成したMidjourney画像をここに掲載
プロンプト例:cssコピーする編集するa female warrior holding a katana, diagonal composition, dark cloudy background, cinematic lighting, photorealistic
英語で書く?日本語プロンプトでも通じる?
Stable DiffusionでもMidjourneyでも、基本的にプロンプトは英語で記述するのがベストです。
一部の日本語入力に対応しているUIもありますが、意味が正確に伝わらないことが多く、構図指定は特に再現が難しくなります。
たとえば「三分割構図」と日本語で書くよりも、
rule of thirds
と英語で書いた方が、ほぼ確実に意図通りの構図が出力されます。
カメラアングル・視点の指定はどう入れる?
構図を明確に伝えるためには、**視点(どこから見るか)やカメラの距離(引き・寄り)**を指定するのも効果的です。
表現 | 意味・効果 |
---|---|
front view | 正面から見る(バストアップや真正面構図に) |
side view | 横から(シルエットやポージング重視) |
from above / top-down | 真上から俯瞰する構図 |
from below / low angle | 下から見上げる構図(迫力UP) |
wide shot | 引き構図、背景まで広く写す |
close-up | 顔のアップ、感情や表情を強調 |
💡例:
a girl walking in a sunflower field, rule of thirds, wide shot, from behind, soft sunlight
このように視点と距離を組み合わせることで、より構図に奥行きと意図が生まれます。
aiの呪文 構図テンプレートを構図別に紹介!
- 中央構図(centered composition)の指定方法は?
- 三分割構図(rule of thirds)はどう書く?
- 対角構図(diagonal composition)はどう出す?
- シンメトリー構図(symmetrical)の呪文とは?
- 引き構図・遠景(wide shot)の指定方法は?
- バストアップ/顔アップ(portrait close-up)はどう表現?
- 真俯瞰・真下(top-down / from below)はどう書く?
中央構図(centered composition)の指定方法は?
中央構図とは、被写体を画面の中央にどんと置くシンプルでインパクトのある構図です。対称性を活かしたポートレートや静止ポーズに向いています。
✅プロンプト例:
a girl in a kimono standing in a garden, centered composition, front view, soft lighting, photorealistic

三分割構図(rule of thirds)はどう書く?
三分割構図とは、画面を縦横3分割して、交点や線上に被写体を配置する構図です。自然なバランス感や奥行きが出しやすく、ストーリー性のある絵に向いています。
✅プロンプト例:
a young woman walking along the beach at sunset, rule of thirds, wide shot, cinematic lighting

対角構図(diagonal composition)はどう出す?
対角構図は、画面の角から角に向けて斜めに線を意識する構図で、動きや迫力を出すのに最適です。アクションシーンやポーズ付きのキャラに使うと効果的です。
✅プロンプト例:
a warrior running with a sword, diagonal composition, motion blur, dramatic lighting, anime style

シンメトリー構図(symmetrical)の呪文とは?
シンメトリー構図は、左右や上下を対象に配置する構図です。荘厳な建築物、正面立ちの人物、儀式的なシーンなどでよく使われます。
✅プロンプト例:
a priest standing in the middle of a temple gate, symmetrical composition, centered framing, misty atmosphere

引き構図・遠景(wide shot)の指定方法は?
引き構図(wide shot)は、人物を小さく、風景全体を広く映す構図です。シーンのスケール感や空気感を表現したいときに使います。
✅プロンプト例:
a lone traveler walking in a vast desert, wide shot, cinematic perspective, golden hour lighting

バストアップ/顔アップ(portrait close-up)はどう表現?
人物を中心にした表情描写などでは、バストアップ(portrait)や顔のアップ(close-up)が基本です。感情を表現したいときに◎。
✅プロンプト例:
a close-up portrait of a smiling Japanese woman, soft lighting, shallow depth of field, photorealistic

真俯瞰・真下(top-down / from below)はどう書く?
視点を上や下から指定するだけで、構図の印象がガラッと変わります。ファンタジー感やドラマチックな雰囲気が出したいときに活用できます。
✅プロンプト例(真上から):
a child lying on a field of flowers, top-down view, dreamy lighting, pastel tones
✅プロンプト例(真下から):
a hero standing tall, from below, wide angle, dramatic sky background

aiの呪文 構図で失敗しないコツは?
- 構図が崩れる原因とは?どこに注意すべき?
- モデルやLoRAの影響で構図は変わる?
- キーワードの順番や強調の入れ方は?
- ネガティブプロンプトで崩れを防げる?
構図が崩れる原因とは?どこに注意すべき?
AIで構図が崩れてしまう原因は、主に2つあります。
1つは、プロンプトの中で構図や視点が曖昧なこと。
たとえば「a girl, soft lighting, anime style」のように、構図やアングルに関する指示がないと、AIはデフォルト構図(正面+バストアップ)に寄りがちです。
もう1つは、過剰な要素詰め込みや、指示の矛盾。
「wide shot」なのに「close-up」も同時に入っている、など距離感や視点がぶつかる指示があると、構図が不安定になりやすいです。
✅構図崩れを防ぐための注意点:
- 距離感(close-up / wide shot)を統一する
- 「構図ワード」「視点ワード」「主語」の整合性をとる
- なるべく具体的な描写(どこに・どのサイズで)を盛り込む
モデルやLoRAの影響で構図は変わる?
はい、構図の再現性には使用モデル(Checkpoint)やLoRAの性質が大きく影響します。
たとえば:
- リアル系モデル(Realistic Visionなど):構図や視点の細かい指示に比較的忠実
- アニメ系モデル(Anything, MeinaMixなど):デフォルメやバストアップがデフォルトになりやすい
- LoRA(構図特化・キャラクター特化など):導入するLoRAによってカメラワークの癖が出る
つまり、構図重視で生成したいなら「構図に強いモデル」を選ぶことが前提になります。
特定のLoRAが構図を崩してしまう場合は、LoRAの強度(weight)を下げる or 不使用で試すのもおすすめです。
キーワードの順番や強調の入れ方は?
Stable DiffusionやMidjourneyでは、プロンプト内のキーワードの順番が“優先度”を意味します。
構図をしっかり効かせたい場合は、構図ワードを最初〜中盤に配置するのがコツです。
🔸OKな順序例:
a girl sitting on a bench, rule of thirds, wide shot, soft sunlight, anime style
また、構図を強調したい場合は ()
や ::
を使ってweight(重み)をつける方法もあります:
(diagonal composition:1.2), a man running with a sword, cinematic lighting
後ろの方に埋もれている構図キーワードは無視されることもあるため、できるだけ先に書きましょう。
ネガティブプロンプトで崩れを防げる?
意外に思われるかもしれませんが、ネガティブプロンプト(除外ワード)も構図の安定化に役立ちます。
たとえば、「顔がアップになってしまう」「主役が画面からはみ出る」などの場合は、以下のようなネガティブプロンプトが有効です:
cropped, close-up, zoomed in, off-center, bad framing
逆に、アップで撮りたいのに全身が映ってしまうときは:
full body, wide shot, distant view
のように除外することで、**意図した構図にフォーカスしやすくなります。
ネガティブプロンプトは「構図そのものを調整するツール」としても活用できる、裏テクニック的存在です✨
よくある質問(Q&A)
まとめ|aiの呪文 構図の書き方と構図別テンプレ一覧【初心者向けガイド&実用プロンプト付き】
- 構図指定には「英語プロンプト」が基本
- キーフレーズは「centered」「rule of thirds」などが定番
- 「構図+視点+主語+スタイル」が黄金パターン
- プロンプトは短く整理して、優先度の高い順に
- 複数の視点・構図ワードは混ぜすぎない
- モデルによって構図の解釈は変わる
- LoRAの使いすぎは構図崩れの原因になることも
- ネガティブプロンプトで構図の安定感が増す
- wide shot/close-up など距離表現も忘れずに
- 構図テンプレを使えば再現性が大幅アップ
- Midjourney/Stable Diffusionどちらにも応用可