AIで画像生成をする際、「キャラが大きくなりすぎる」「背景が狭くて奥行きがない」と感じたことはありませんか?
それは、構図が“引き”になっていないことが原因かもしれません。この記事では、「プロンプト 構図 引き」をテーマに、AIツール(MidjourneyやStable Diffusion)で遠景・引き構図を指定するコツと呪文例をご紹介します。
- 引き構図にするための基本プロンプトがわかる
- AIで遠近感を出すコツや構図ワードを解説
- 「引きすぎ」「小さすぎ」などの失敗対策も紹介
- 実際に使えるMidjourneyプロンプトをテンプレート化
プロンプト 構図 引きの基本とは?

- 引き構図とは?全体像を見せたいときに便利
- 「wide shot」と「long shot」の違いは?
- 「背景+小さな人物」で遠近感を強調できる
- 引いた構図で構図バランスが安定する理由
- 人物を中央以外に配置するプロンプトの工夫
引き構図の基本は、被写体をカメラから遠ざけて「空間」と「余白」を活かすこと。写真やAI画像生成においては、広がりや物語性を演出するための大切なテクニックです。
たとえば、人物をあえて遠くに配置することで、「どんな場所にいるのか」「どんな状況なのか」といった背景情報を、視覚的に語ることができます。
プロンプトで指定する際は、「wide angle」「from distance」「landscape with person」などを加えると、引いた構図が表現されやすくなります。
引き構図とは?全体像を見せたいときに便利
「引き構図」とは、被写体から距離をとって撮影し、背景や周囲の環境を広く写し込む構図のことです。全体のバランスを見せたいときや、場所のスケール感を伝えたいときに適しています。
たとえば、観光地の写真で「この場所に行きたい」と思わせるには、人物のアップよりも、風景と一緒に映っている方が効果的。AI画像生成でも「遠景 shot」「景色中心」などのワードを入れることで、引き構図が再現できます。
「wide shot」と「long shot」の違いは?
「wide shot」は“横方向”の広がりを強調した構図。一方、「long shot」は“カメラと被写体の距離”を指します。両者は似ているようで、フォーカスする視点が異なります。
- wide shot:横に広く、複数の人物や背景全体が収まる
- long shot:遠くから撮影して、人物全身と背景の両方を見せる
AIプロンプトでは「wide angle」「long shot」「full body」などを組み合わせて使うと、それぞれの特徴を明確に活かせます。
「背景+小さな人物」で遠近感を強調できる
大きな背景の中に小さな人物を配置することで、奥行きやスケール感が強調され、視覚的に“遠近感”が生まれます。これは「引き構図」の醍醐味とも言えます。
たとえば、山の稜線の上に小さく立つ人物は、その自然の雄大さを際立たせます。AI画像でも、「mountains in background」「tiny person standing」「perspective view」などを含めたプロンプトで、効果的な遠近感を演出できます。
引いた構図で構図バランスが安定する理由
引いた構図は、画面に余白が生まれやすいため、要素の配置にゆとりができ、自然とバランスが整います。視線の誘導もしやすく、見る人にとって心地よい印象を与えます。
また、中心に置かなくても成立するので、「構図の自由度」が高まるというメリットも。AI画像生成では「minimal composition」「balanced framing」などを意識するのがおすすめです。
人物を中央以外に配置するプロンプトの工夫
人物を中央からずらして配置すると、背景の印象や空間の意味がより強く伝わります。このような構図は「三分割法(rule of thirds)」としても知られ、写真や映像で広く使われているテクニックです。
プロンプトでは「subject on left」「subject on right」「rule of thirds」などを加えることで、AI画像でも人物を自然に中央以外へ配置できます。背景とのストーリー性を高めたいときに、ぜひ使ってみてください。
プロンプト 構図 引きをうまく書くコツは?

- 「wide shot」「from distance」は必須?
- カメラ視点で伝えると精度が上がる?
- 奥行きある風景を指定するには?
- 人物サイズを調整する英語フレーズとは?
- 引き構図でも顔が潰れない呪文テクニック
- 構図に合うネガティブプロンプトの設定法
- 引いた画面で“主役感”を失わない工夫とは?
「wide shot」「from distance」は必須?
引き構図を表現する際に、「wide shot」や「from distance」といったキーワードは非常に有効です。なぜなら、AIに“距離感”や“構図の広がり”を理解させる明確な指示になるからです。
ただし、必ずしも“毎回”必要というわけではありません。シチュエーションや目的に応じて、次のように柔軟に使い分けましょう:
- 雰囲気を重視したい時:「scenic view」「cinematic background」
- 広がりだけを出したい時:「panoramic landscape」「expansive scenery」
基本としては「wide shot」「from distance」を入れておくと構図が安定しやすいですが、目的によって最適化するのが理想です。
カメラ視点で伝えると精度が上がる?
はい、プロンプトに「カメラ視点(camera view)」を明記すると、構図の意図がより正確に伝わりやすくなります。
たとえば:
- 「from a low angle」「overhead view」「side profile」
- 「view from behind」「camera looking upward」
このようにカメラの角度や距離、視点の方向を明確に指定することで、「ただ引いているだけ」ではなく、“どう引くのか”というニュアンスをAIに伝えることができます。
結果として、完成する画像の説得力がぐっと増します。
奥行きある風景を指定するには?
奥行きを表現したいときは、「構造的な奥行き」があるモチーフを活用するのが効果的です。たとえば、以下のようなプロンプトが有効です:
- 「a path leading into the distance」「mountains in the background」
- 「overlapping hills」「layers of forest」
- 「vanishing point perspective」「depth of field scenery」
視線の“逃げ場”がある風景を指定すると、自然と奥行きが生まれ、引き構図でも立体的でストーリーのあるビジュアルになります。
人物サイズを調整する英語フレーズとは?
人物のサイズをコントロールしたいときは、以下の英語フレーズが役立ちます:
- 「tiny person」:背景を主役にしたいとき
- 「small figure」「distant character」:やや控えめな印象に
- 「medium sized person」「visible subject」:バランス重視
- 「large person in foreground」:主役として目立たせたいとき
また、「scale-balanced」「not too small」「clearly visible」なども組み合わせることで、適度な存在感を維持しつつ、背景とのバランスが整いやすくなります。
引き構図でも顔が潰れない呪文テクニック
引いた構図では、人物の顔が潰れたり、ぼやけたりしやすいのが悩みどころです。そんなときは、以下の“魔法ワード”をプロンプトに加えてみてください:
- 「face is clear even from distance」
- 「high detail face」「sharp facial features」
- 「portrait-level clarity」「expressive face」
さらに、「8k」「ultra sharp」「perfect face proportions」などの補助ワードを使えば、引き構図でも不自然に潰れず、印象的な表情を保てます。
構図に合うネガティブプロンプトの設定法
引き構図では、「不要なボケ」「不自然な歪み」「人物の消失」を防ぐために、ネガティブプロンプトも重要です。以下のような語句を入れて調整しましょう:
- 「blurry background」「distorted face」「overexposed area」
- 「bad proportions」「extra limbs」「low resolution」
- 「no smudged details」「avoid blur」
構図に余白が多いぶん、ノイズが入りやすくなります。ネガティブプロンプトで「出てほしくない要素」を明確に伝えることが、仕上がりのクオリティを左右します。
引いた画面で“主役感”を失わない工夫とは?
広い画面の中で人物が埋もれてしまうと、主役感が薄れてしまいます。そこで大切なのは、「目線誘導」と「印象付け」のテクニックです。
以下の方法が有効です:
- 色で目立たせる:「wearing red coat」「vivid outfit」
- 光で引き立てる:「sunlight hits subject」「halo effect」
- ポーズで印象付け:「looking up」「reaching out」
また、「rule of thirds」に沿って人物を少しズラすと、画面に動きが出て主役としての存在感が高まります。
プロンプト 構図 引きでよくある失敗と対策

- 引きすぎて人物が消える?調整ポイントは?
- 背景がぼやけすぎるときの修正方法は?
- 遠近感がうまく出ない原因とは?
- キャラクターの存在感を保つための描写とは?
- スケール感と密度のバランスをどう取る?
引き構図は「背景を活かす」点で魅力的ですが、やりすぎると「何を見せたいのか分からない」画像になりがちです。
よくある失敗例としては、
- 被写体が小さすぎて目立たない
- 背景が単調すぎて意味がない
- 遠近感がなく平坦な印象になる
などがあります。
対策としては、「人物の大きさ・位置」「背景の密度」「プロンプトでの視点指定」に意識を向けることが大切です。バランスをとることで、情報量と雰囲気のどちらも伝えられる1枚になります。
引きすぎて人物が消える?調整ポイントは?
AI画像生成で「引き構図」を使いすぎると、人物が豆粒のようになり、「誰なのか」「どこを見ればいいのか」が分かりにくくなることがあります。
そんなときは、次のポイントを見直してみてください:
- 人物サイズの指定:「small」より「medium」「noticeable」などで存在感をアップ
- 構図補助:「in the foreground」「slightly zoomed」「camera slightly closer」
- 視線誘導:「highlighted」「sunlight on character」などで視覚的に強調
これらを加えると、「小さくても目立つ」人物表現がしやすくなります。
背景がぼやけすぎるときの修正方法は?
背景がのっぺりして奥行きが感じられない場合、いくつかの要因が考えられます。
特に多いのが、プロンプトに「detailed」「high definition」「sharp focus」などのキーワードが足りないケース。対策としては:
- 「detailed background」「crisp landscape」「sharp environment」を追加
- 「natural lighting」「directional shadows」などで立体感を演出
- 「golden hour」「sunset glow」など、光の角度や雰囲気を操作する
背景がぼけすぎず、しっかりと描き込まれるようになります。
遠近感がうまく出ない原因とは?
遠近感が出ない主な原因は、「構図の奥行き情報が不足していること」にあります。特に背景が均一だったり、パース(遠近法)が効いていないと、平面的な印象になります。
以下の工夫で改善できます:
- 「leading lines」「vanishing point」をプロンプトに含める
- 「mountains in distance」「path leading forward」など、奥行きを示すモチーフを使う
- 手前に草木、中央に人物、奥に建物など「三層構造(前中後)」を意識する
これにより、視線が自然と奥へ導かれ、遠近感のある画像になります。
キャラクターの存在感を保つための描写とは?
引き構図で人物が小さくなると、「誰が主役なのか」が分かりづらくなります。とはいえ、サイズを大きくしすぎると背景の意味が薄れてしまう。
このバランスを取るためには、以下の表現を意識しましょう:
- 「character with bright clothes」「wearing red coat」など、目立つ服装を指定
- 「standing on a rock」「looking into the distance」など、ポーズや視線で物語を感じさせる
- 「sunlight highlighting the figure」「spotlight effect」など、光を活用した強調
こうすることで、小さくても存在感のあるキャラクター表現ができます。
スケール感と密度のバランスをどう取る?
背景のスケール感(広がり)と、画面全体の密度(情報量)がアンバランスになると、見ていて疲れる画像になりがちです。
バランスをとるには以下を意識します:
- 「vast landscape with defined textures」など、広さと細かさの両立を指定
- 画面の余白には「clouds」「trees」「birds」など、自然なアクセントを加える
- キャラの近くに「small details」「foreground objects」を追加し、密度を補完
これにより、スケールの大きさを保ちつつ、視覚的に充実した構図が実現します。
よくある質問(Q&A)

まとめ|プロンプトの構図を引きで遠近感ある絵を描くコツ
- 引き構図は「wide shot」「from afar」で指定
- 人物のサイズを「small character」で調整
- 背景に奥行きを出すワードを併用すると◎
- 横長アスペクト比(–ar 16:9)で広がりUP
- 被写体は中央から少し外すと自然な印象に
- 顔や目のディテールを守るには “detailed face”
- 遠景でも“主役感”を出すには光や服装で演出
- ネガティブプロンプトで崩れを防止
- 構図の主軸を意識すると全体がまとまる
- 背景と主役のコントラストをつけると効果的