AIイラストで複数人を描く呪文の書き方ガイド|構図・ポーズ指定で自然な仕上がりに

AIイラストで複数人を描く呪文の書き方ガイド
AIイラストで複数人を描く呪文の書き方ガイド|構図・ポーズ指定で自然な仕上がりに

AIイラストで複数人を生成したいとき、「1人しか出ない」「構図が崩れる」といった悩みを抱えていませんか?本記事では、MidjourneyやStable Diffusionで複数人を自然に描くための呪文(プロンプト)のコツとテンプレートをやさしく解説します。初めての方でも安心して使える構文や、よくある失敗の対策までしっかりご紹介します。

この記事のポイント
  • AI イラストで複数人を出す基本の呪文構造がわかる
  • 人物ごとの特徴の分け方・配置指定のテクニック
  • Midjourney対応の構図プロンプト例を紹介
  • 構図崩れを防ぐためのポイントやネガティブ設定も
Contents

AI イラストで複数人|呪文はどう書く?基本の構造と注意点

  1. 人数の指定はどう書く?「two people」「group of friends」の違い
  2. キャラ同士の距離・ポーズ・関係性をどう伝える?
  3. 全体構図や背景のバランスはどう調整する?
  4. キャラクターを区別するための特徴づけとは?
  5. 表情や衣装、髪型のバリエーションはどう付ける?

人数の指定はどう書く?「two people」「group of friends」の違い

AIイラストで複数人を描いてもらうときは、具体的な人数を英語で明記するのが基本です。

たとえば:

  • two people / 2 girls:2人の構成が明確になりやすい
  • a group of friends:人数は曖昧ですが、自然な並びや構図になりやすい
  • three characters standing side by side:ポーズも同時に伝えられます

人数を明示することで、AIが「複数人」とはっきり認識し、キャラクターが溶け合ってしまうエラーを防ぐことができます。


キャラ同士の距離・ポーズ・関係性をどう伝える?

複数人を描く際には、「距離感」や「関係性」がイメージ通りに再現されるかがポイントです。以下のような表現を使うと効果的です。

  • standing close together:仲のよさや親密さを伝えたいとき
  • facing each other:対話や対立の構図を作りたいとき
  • holding hands / leaning on shoulder:感情や関係を具体的に表現

ポーズも「posing for a photo」「running together」など、状況を一言加えることで自然な動きが出やすくなります。


全体構図や背景のバランスはどう調整する?

複数人の描写では、キャラクターだけでなく背景とのバランスも重要です。構図を意識すると、より完成度が高くなります。

おすすめの指定方法:

  • in front of a sunset background(背景の明示)
  • centered composition / rule of thirds(構図ルール)
  • group shot with symmetrical balance(左右対称に配置)

人物を中央に寄せるのか、背景と調和させるのかによって、視線の誘導や印象が大きく変わるので、目的に応じて調整してみてください。


キャラクターを区別するための特徴づけとは?

AIに複数人を正しく描いてもらうには、キャラごとの明確な特徴を伝えることが大切です。

たとえば:

  • 1st girl: long black hair, wearing a yukata
  • 2nd girl: short blonde hair, with glasses

このように1人ずつ記述すると、AIが混同しにくくなります。
髪型・髪色・衣装・小物などを差別化し、「区別できる描写」を目指すのがポイントです。


表情や衣装、髪型のバリエーションはどう付ける?

複数キャラの描写では、「全員が同じ顔や服装になる」問題が起きがちです。以下のような工夫でバリエーションを出しましょう。

  • cheerful expression, shy expression:感情の差を出す
  • school uniform, summer dress, kimono:衣装で個性を出す
  • braided hair, bob cut, ponytail:髪型で印象を変える

「each character has a different style」などの表現も役立ちます。
また、表情の違いをしっかり出したい場合は、「smiling」「blushing」「angry」などを分けて記述するのがおすすめです。


AIイラストで複数人|呪文のテンプレート集【Midjourney対応】

  1. 仲良し2人組を自然に描くプロンプト例
  2. グループ集合写真風の呪文テンプレート
  3. 対立する2人の緊張感あるシーンを描く方法
  4. 後ろ姿/横顔/対面構図などの指定方法
  5. カメラアングル(from above / from behind など)の効果

仲良し2人組を自然に描くプロンプト例

two girls sitting close together, smiling at each other, soft pastel colors, cherry blossom background, warm sunlight, anime style --ar 3:2

☑︎関係性(仲良し)と状況(座っている)を明記することで、自然な雰囲気が出ます。


グループ集合写真風の呪文テンプレート

a group of five friends posing for a photo, casual outfits, laughing and happy, city park background, natural lighting, realistic style --ar 16:9

☑︎「posing for a photo」や人数指定、「casual outfits」などでリアルさを演出します。


対立する2人の緊張感あるシーンを描く方法

two characters standing face to face, tense expressions, dramatic lighting, stormy sky background, cinematic composition --ar 2:3

☑︎感情(緊張)、構図(対面)、環境(嵐)を組み合わせることでストーリー性が出ます。


後ろ姿/横顔/対面構図などの指定方法

  • 後ろ姿:view from behind
  • 横顔:side profile view
  • 対面構図:facing each other
  • 真上から:top-down view

例:

two children holding hands, view from behind, walking through a flower field, warm evening light --ar 4:5

☑︎視点を切り替えるだけで一気に雰囲気が変わります!


カメラアングル(from above / from behind など)の効果

  • from above:広がり・空間を強調
  • from below:迫力や力強さが出る
  • eye level view:自然で親近感のある構図
  • over-the-shoulder shot:ドラマチックな視点

例:

two girls sitting on a bench, over-the-shoulder shot, looking at sunset together, dreamy atmosphere --ar 3:2


AIイラストで複数人|呪文で失敗しないためのコツ

  1. プロンプト内の順番とセミコロンの使い方
  2. 主語の繰り返しがAIの誤認を防ぐ?
  3. 「1girl and 1boy」など数詞と性別の明記が重要
  4. LoRAやモデル依存で再現度が変わる?
  5. ネガティブプロンプトで干渉を減らすには?

プロンプト内の順番とセミコロンの使い方

Midjourneyなどでは、プロンプトの順番=重要度の優先度になります。

  • 例:two girls; smiling; standing side by side; cherry blossoms background

セミコロン(;)やカンマ(,)で要素を区切ることで、それぞれの意味が独立しやすくなり、構図崩れや表現の混同を防ぐのに役立ちます。


主語の繰り返しがAIの誤認を防ぐ?

1文に複数の主語(キャラ)を含めると、AIが混乱することがあります。
それを避けるには、キャラごとに特徴を分けて書くのがコツです。

  • 例:
1st girl: long black hair, kimono, holding a parasol  
2nd girl: short brown hair, sailor uniform, smiling brightly

このようにすることで、AIが「1人のキャラに全部の要素を盛る」ことを防げます。


「1girl and 1boy」など数詞と性別の明記が重要

  • 2 girls よりも → 1 girl and 1 boy の方が混同が起きにくい
  • three characters with different styles などのように、人数+個性のセット指定が効果的です

特にMidjourneyでは、1girl + 1boy などと明確に区別することで、2人とも出やすくなります。


LoRAやモデル依存で再現度が変わる?

Stable Diffusionなどであれば、LoRA(学習済み拡張)やモデルによって精度が異なります

  • 複数人を安定して出したい場合は、人間の全身を得意とするモデルやLoRAの使用をおすすめします。
  • キャラごとの差別化には、キャラ専用LoRAを併用することで、より自然な出力になります。

ネガティブプロンプトで干渉を減らすには?

「顔が融合する」「服が混ざる」といった不具合を防ぐには、ネガティブプロンプトの工夫も大切です。

例:

negative prompt: deformed hands, fused body, extra limbs, blurred face

これにより、キャラ同士の干渉や異常な身体パーツの出現を抑えることができます。

複数人構図が崩れる原因とは?注意すべきポイント

AIイラストで「2人を指定したのに1人しかいない」「体がつながってしまった」「距離感が変」など、構図が崩れるトラブルはよくあります。
ここでは、そうした失敗を防ぐためのポイントをお伝えします。


モデルやLoRAの影響で構図は変わる?

Stable DiffusionやLoRAなどのAIでは、モデルが学習した傾向によって構図の出やすさが変わります。

  • 人物の構図が得意なLoRAやcheckpointを使う
  • 複数人対応のタグ(2girlsgroup of people)を明記する
  • 一人ずつプロンプトを分けて書く(例:1st girl: long hair... / 2nd girl: short hair...

これにより、キャラが混ざったり溶け合ったりする事故を防ぎやすくなります。


キーワードの順番・強調のコツは?

AIは左から右へ読み取るため、順番で描写の優先度が決まります

悪い例:

beautiful girl, standing, sunset, another girl, close-up

➡ どちらの女の子が主役か不明、構図が不安定に

良い例:

two girls standing together, 1st girl long black hair in kimono, 2nd girl short blonde hair with flowers, cherry blossom background, centered composition

➡ キャラの位置・特徴・背景が明確で、構図が安定

また、「centered composition」「symmetrical」「rule of thirds」など構図ワードを明示的に入れることで、構図が崩れにくくなります。


ネガティブプロンプトで崩れを防げる?

Stable Diffusionなどでは、「これは出してほしくない」という条件をネガティブプロンプトで伝えることができます。

よく使われるもの:

deformed hands, fused body, extra limbs, blurry face, missing arms, distorted body

これにより:

  • キャラ同士がくっついてしまう問題
  • 手や顔が崩れる問題

などを軽減できます。

Midjourneyではネガティブプロンプトが明示的に使えませんが、「描写したくない要素」を書かない」「シンプルに整理する」ことが同様の効果を持ちます。


応用テクニック:人物の位置・関係性を細かく指定する

複数人構図をさらに安定させたいときは、以下のような位置関係の指定も有効です:

  • standing side by side(横に並ぶ)
  • holding hands(手をつないでいる)
  • one behind the other(前後に並ぶ)
  • looking at each other(見つめ合っている)

例:

two girls holding hands, walking through a meadow, one slightly behind the other, soft smile, glowing sunlight

よくある質問(Q&A)

複数人を描くとき、何人まで自然に出せますか?

Midjourneyでは3〜5人程度までが安定しやすく、それ以上は精度や構図が不安定になりやすいです。

AIで複数人を区別する呪文の書き方のコツは?

キャラごとに「1st girl: …」「2nd girl: …」のように特徴を分けると精度が上がります。

人物同士の関係性をうまく伝えるには?

“holding hands”や“looking at each other”など、関係を示す動詞を入れると効果的です。

構図が崩れる原因で多いのは?

主に順番の曖昧さ、特徴の重なり、プロンプトの過不足です。

ネガティブプロンプトはどう設定すれば良い?

Stable Diffusionでは「fused body」「extra arms」などを明記すると構図の崩れを防げます。


まとめ|AIイラストで複数人を描く呪文の書き方ガイド

  • 複数人は明確に人数を指定する(1girl and 1boyなど)
  • キャラごとの特徴はプロンプトでしっかり分けて書く
  • “centered composition”など構図指定を明記する
  • 視点やポーズは “facing each other”などで調整
  • 遠近感は“wide shot”や“close-up”で調整
  • 複数キャラでも服装・髪型で違いを明示する
  • 背景も状況(school, forest, city)で自然に分ける
  • ネガティブプロンプトで混ざり・崩れを防ぐ
  • Stable DiffusionではLoRAの使い分けも重要
  • Midjourneyは順番と構文整理で成功率UP
AIVice(アイヴィス)
Web制作や社内システムの企画・運用に携わり、現在はWebサイト制作とマーケティングを中心に活動中。「伝わる・使える・結果が出る」情報発信を心がけています。
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