目を細めた表情には、やわらかさや微笑み、安心感といったさまざまなニュアンスが込められています。AIでイラストを生成するときにも、「目を細める」要素を正しくプロンプトに入れることで、キャラクターの感情や雰囲気を豊かに表現できます。
この記事では、「目を細めるプロンプト」の具体的な書き方や、Midjourney・Stable Diffusionでの使い方、配置のポイントまで丁寧にご紹介します。
- 「目を細める」表現を英語でどう指定するかがわかる
- キャラの感情を伝える表情プロンプトが書けるようになる
- Midjourney/Stable Diffusionでの具体例を紹介
- 構図や視線とのバランスをとる配置テクニックも解説

目を細める プロンプトとは?どういう印象を作るの?

- 「目を細める」とどんな感情を伝えられる?
- 微笑み・安心・照れなどのニュアンスとの組み合わせ
- AI生成でなぜ「目の形の指定」が難しいのか
「目を細める」とどんな感情を伝えられる?
目を細めた表情は、見る人にさまざまな感情を連想させます。
たとえば、やさしい笑みを浮かべているときや、照れたように視線をそらす瞬間、あるいはリラックスして目を細める動作など。
こうした仕草をAIイラストで再現することで、キャラクターに「安心感」や「信頼感」といった温かい印象を与えることができます。
特にMidjourneyやStable Diffusionでは、視線や目元の微妙なニュアンスがキャラの魅力を大きく左右します。「narrowed eyes(細めた目)」や「soft squint(やさしい細め目)」といった表現を取り入れることで、目の印象を自然にコントロールできるようになります。
微笑み・安心・照れなどのニュアンスとの組み合わせ
目を細めるだけでは表情が中途半端になることもあります。
そこでポイントになるのが、「微笑み(smile)」「安心(calm)」「照れ(bashful)」などの感情ワードとの組み合わせです。
たとえば、
narrowed eyes, gentle smile
=やさしい印象squinting eyes, bashful expression
=照れた雰囲気narrow eyes, calm mood, warm lighting
=落ち着きや安心感
このように、複数のワードを一緒に使うことで、目を細めた表情が「ただの目の形」から「気持ちを伝える目元」へと進化します。
AI生成でなぜ「目の形の指定」が難しいのか
AIイラスト生成では、目や口といった顔のパーツの形状指定が最も繊細な領域です。
理由は、モデルが参照する学習データの中で「目の形」だけを明確に抽出するプロンプトが少なく、他の要素(構図・ライティング・ポーズなど)とのバランスに影響されやすいため。
また、「目を細める」=「閉じている」や「眠そうな目」と解釈されてしまうこともあるため、プロンプトでの指示には注意が必要です。たとえば、
narrowed eyes
だけだと → 不機嫌そう/老けた印象gentle squint, smiling eyes
と書くと → 自然な笑顔のような表情に
このように、形状と感情のワードをセットで指定するのが成功のカギになります。
目を細める プロンプトの作り方と英語指定

- “narrowed eyes” や “squinting” をどう使う?
- 表情・気持ちとのセット指定のコツ
- 微笑む・笑い目との違いを出すには?
- 男女キャラ別の応用表現例
“narrowed eyes” や “squinting” をどう使う?
「narrowed eyes」や「squinting」は、垂れ目とは違った“目の細さ”を表現するときに使われるワードです。ただし、使い方を誤ると「睨んでいる」「眩しそう」など、意図しない表情になってしまうこともあります。
それぞれのニュアンスは以下の通り:
- narrowed eyes:意志の強さ・集中・やや不機嫌そうな印象
- squinting:眩しさ・疑い・微笑みによる目の細さ
やさしい垂れ目表現と組み合わせるなら、「squinting gently」「smiling with soft squint」など、表情に“柔らかさ”を足すのがポイントです。
表情・気持ちとのセット指定のコツ
目元の表現は、感情と密接に関係しています。そのため、目だけでなく「どんな気持ちか」までセットで伝えることで、より自然で伝わりやすいイラストになります。
たとえば:
- relieved expression + droopy eyes:安心感のある表情
- kind smile + soft gaze:人懐っこい雰囲気
- melancholy + narrowed eyes:少し切ない印象
プロンプトでは、「gentle expression」「calm mood」「tender emotion」などのフレーズを組み合わせると、AIに「気持ちごと伝える」ことができ、魅力的なキャラクター表現に繋がります。
微笑む・笑い目との違いを出すには?
微笑みや「笑い目(smiling eyes)」は、「垂れ目」や「細い目」ともよく似ていますが、印象には微妙な違いがあります。
表現 | 英語例 | 印象 |
---|---|---|
垂れ目 | droopy eyes, soft gaze | やさしく穏やか |
微笑み | slight smile, relaxed smile | 親しみやすくナチュラル |
笑い目 | smiling eyes, eyes crinkled in a smile | 明るく元気・無邪気 |
違いをはっきりさせたいときは、「目の特徴」+「口元の表情」+「全体の印象」の3点を丁寧に指定しましょう。
📝 例:
- a girl with droopy eyes and a small smile → 優しく穏やか
- a cheerful boy with smiling eyes and open mouth → 明るく元気
目的に合わせて、目元だけでなく全体の表情設計を意識すると効果的です。
男女キャラ別の応用表現例
垂れ目や細い目の表現は、男女で微妙にニュアンスを変えることで、キャラクター性がより際立ちます。
垂れ目の女の子の例:
- a shy girl with droopy eyes and soft smile
(垂れ目でおっとりした笑顔の女の子) - gentle schoolgirl with narrowed eyes and warm aura
(少し目を細めた、やさしい雰囲気の女子学生)
垂れ目の男の子の例:
- kind teenage boy with squinting eyes and messy hair
(目を細めた親しみやすい男の子) - calm boy with sleepy, droopy eyes and soft features
(眠たげな垂れ目で穏やかな顔立ちの男の子)
特に男の子は「ナイーブさ」や「中性的な魅力」を表現するのに垂れ目プロンプトが効果的です。女の子の場合は「やさしさ」「母性的」「癒し」などの印象と相性が良いです。
プロンプト例とMidjourney/SDでの配置位置

- Midjourney向けプロンプト例(女性ver)
- Stable Diffusion用の呪文(日本語から英訳)
- 「目を細める要素」は前半・中央どこに入れる?
- 構図と視線の関係に注意しよう
- 自然な目の形を誘導するネガティブプロンプト
Midjourney向けプロンプト例(女性ver)
Midjourneyでは、語順や文脈が画像生成に強く影響するため、垂れ目・目を細めた表現を“意味の通る文章”として記述するのがコツです。
📝 プロンプト例(女性キャラ向け):
a gentle Japanese girl with droopy eyes and squinting softly, warm smile, long flowing black hair, pastel background, anime style, soft lighting --v 6 --ar 2:3 --style raw
💡 ポイント:
- 「droopy eyes and squinting softly」で目の形と表情を同時に表現
- 「gentle」「warm」などの形容詞で雰囲気を柔らかく
- 比率やスタイル指定(–ar, –style)で構図を整える
「やさしい雰囲気 × 垂れ目 × 目を細める」というテーマがしっかり反映される構成です。
Stable Diffusion用の呪文(日本語から英訳)
Stable Diffusionでは、単語の順序や重みづけが非常に重要です。日本語で「目を細めた優しい女の子」を表現したいとき、以下のような英訳が有効です。
📝 日本語:
目を細めた優しい女子高生、黒髪ロング、微笑み、自然光
📝 英訳プロンプト:
a soft high school girl with squinting eyes and gentle smile, long black hair, natural lighting, school uniform, anime style
💡 補足:
- モデルに応じて、「droopy eyes」「slightly narrowed eyes」などのバリエーションも◎
- 表情(gentle smile)や光(natural lighting)でトーンを調整
- ネガティブプロンプトに「angry expression」「sharp eyes」などを入れると安心
「目を細める要素」は前半・中央どこに入れる?
「squinting」「narrowed eyes」などの要素は、キャラの印象に直結する情報なので、プロンプト内では**キャラ属性の直後(前半〜中央)**に入れるのが最適です。
📝 良い配置例:
a shy girl with squinting eyes, gentle smile, soft hair, background in a cozy cafe
→「girl」の直後に「目の特徴」を入れることで、AIが“その子の個性”として理解しやすくなります。
逆に、後ろに入れてしまうと背景の一部や無関係な表現として処理されることがあり、意図がぼやけてしまいます。
構図と視線の関係に注意しよう
「目を細める」表情は、視線の方向や構図によっても伝わり方が大きく変わります。
📝 うまく伝えるための構図例:
- 3/4 view from front(やや斜め前から)→ 柔らかな印象に
- looking down softly(下をやさしく見つめる)→ 内向きな優しさを演出
- close-up portrait(顔のアップ)→ 表情をしっかり見せたいときに最適
視線がカメラ目線すぎると「目を細めてる」が伝わりにくくなることも。適度な“ずらし”や角度を活用しましょう。
自然な目の形を誘導するネガティブプロンプト
目を細めた穏やかな印象を出すには、避けたい要素を明確にするネガティブプロンプトの活用が大切です。
📝 ネガティブプロンプトの例:
- angry face
- glaring eyes
- sharp eyes
- wide open eyes
- distorted eyes
- asymmetrical face
これらを避けることで、目元が丸く、落ち着いた印象になりやすくなります。
特にStable Diffusionでは、「目の描写エラー(潰れ・左右差)」も起きやすいため、「bad anatomy」「deformed eyes」などのワードも追加しておくと安心です。
よくある質問(Q&A)


まとめ|目を細めるプロンプトのコツと使い方を徹底解説!
- 「目を細める」は感情表現の幅が広い
- 英語では “narrowed eyes”, “squinting” を使う
- 表情・服装・髪型などとの組み合わせが重要
- プロンプトの中央〜後半に入れると反映しやすい
- Midjourneyでは構文重視、SDでは単語配置がカギ
- ネガティブ指定で形状崩れを防げる
- 「笑い目」「照れ」「やさしい雰囲気」など応用多数
- 男女キャラや動物にも応用可能
- やさしい・可愛い・落ち着いた印象づけに最適
- 応用で「細めた猫」「笑う妖精」なども作れる