「メモリがいっぱいです」と表示されて、スマホやパソコンの動作が重くなったり、アプリが強制終了したりして困ったことはありませんか?メモリ不足は誰にでも起こりうるトラブルですが、正しい対処法を知っていれば、すぐに解消することができます。
この記事では、スマホとパソコンそれぞれの「メモリがいっぱい」問題について、原因・確認方法・効果的な解決策をやさしく解説していきます。
- 「メモリがいっぱい」と表示される原因がわかる
- スマホ・PC別のメモリ確認&解消方法がわかる
- よくある間違いや、やってはいけない対処法も紹介
- 再発防止のためにできる日常の使い方も学べる
メモリがいっぱいです どうすれば いい ですか?

- 「メモリがいっぱい」とはどういう状態?
- ストレージ(容量)とメモリ(RAM)の違いとは?
- よくある原因とチェックポイントは?
「メモリがいっぱい」とはどういう状態?
「メモリがいっぱい」という表示は、パソコンやスマホが一時的に処理できる情報の容量(=メモリ)が限界に達したことを意味します。
この状態ではアプリが強制終了されたり、動作が遅くなったり、場合によってはフリーズしてしまうことも。
例えば…
- たくさんのアプリを同時に起動している
- 重いデータを読み込んでいる
- 長時間の使用でメモリが蓄積されている
といったケースで起こりやすくなります。
この「メモリ」はRAM(ランダムアクセスメモリ)と呼ばれ、パソコンやスマホの“作業机”のようなもの。広いほどスムーズに動きますが、限界を超えると動作に影響が出るのです。
ストレージ(容量)とメモリ(RAM)の違いとは?
よく混同されがちな「ストレージ」と「メモリ(RAM)」ですが、それぞれ役割がまったく違います。
項目 | 意味 | 例えるなら |
---|---|---|
メモリ(RAM) | 処理中のデータを一時的に保存 | 作業机の広さ |
ストレージ(ROM/SSDなど) | 写真やアプリを保存する場所 | 書類棚や引き出し |
たとえば、作業中のアプリやブラウザタブはRAMを使いますが、保存された写真や動画はストレージに入っています。
そのため、「メモリがいっぱい」という表示は、主にRAMの使いすぎが原因です。一方で「ストレージが足りません」といった表示は保存容量不足を意味します。
よくある原因とチェックポイントは?
「メモリがいっぱい」になる原因は、使い方や端末の設定によりさまざまです。以下のような点をチェックしてみましょう。
✅ アプリの同時起動が多すぎる
→ 背景で複数のアプリが動いているとRAMを圧迫します。
✅ ブラウザのタブを開きすぎている
→ Chromeなどは1タブごとにメモリを消費します。
✅ 長時間スリープや電源ONのまま
→ 一時的なキャッシュが溜まり続け、メモリを圧迫します。
✅ メモリ不足の端末(古いモデル)を使用している
→ そもそものRAM容量が少ない場合、すぐに限界に達します。
✅ ゲームや動画編集など重い処理を行っている
→ 処理負荷が高いため、一気にメモリを使用してしまいます。
これらの原因を把握しておくことで、適切な対処法を選ぶことができるようになります。
スマホのメモリがいっぱいのときはどうすれば?



- Android/iPhone別の確認方法とは?
- キャッシュ削除とアプリ整理の手順は?
- 不要な写真・動画の整理で容量確保できる?
- クラウドストレージを活用するコツ
- メモリ解放アプリは使ったほうがいい?
Android/iPhone別 ストレージ確認方法
まずは、自分のスマホがどれだけストレージ(容量)を使っているかを確認しましょう。端末によって表示や手順がやや異なりますが、基本は以下の通りです。
【Androidの場合】
- 「設定」アプリを開く
- 「ストレージ」または「デバイスケア」を選択
- 現在の使用状況や、アプリごとのストレージ消費量が確認できます
※Androidでは「メモリ(RAM)」の使用状況も一部機種で確認可能ですが、多くのケースでは「ストレージ」確認だけで十分です。
【iPhoneの場合】
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」を選択
- アプリごとの使用容量や、写真・動画の占有率が確認できます
※iPhoneは「RAM」の詳細な空き状況は標準機能では見られませんが、「ストレージ」確認で端末整理の目安になります。
キャッシュ削除&不要アプリ整理のやり方
「容量がいっぱい」「動作が重い」と感じたときは、キャッシュ削除とアプリ整理がおすすめです。
【キャッシュ削除の方法】
- Android
- 「設定」→「アプリ」→対象アプリを選択→「キャッシュを削除」
- 主要なSNSやブラウザアプリのキャッシュ削除は効果的
- iPhone
- 「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」でブラウザキャッシュを整理
- その他のアプリは「アプリの再インストール」や「アプリ内のキャッシュ削除機能」利用が基本
【不要アプリの整理】
- 使っていないアプリはアンインストール
- iPhoneなら「非使用のAppを取り除く」機能も便利(設定→一般→iPhoneストレージ内でON)
- 特に容量が大きいゲーム・動画編集アプリなどは定期的に見直しを
写真・動画整理でストレージ確保
スマホの容量不足の主な原因は写真と動画です。特に高画質の動画や連写写真はストレージを圧迫します。
- ブレた写真や重複写真を削除
- スクリーンショットなど一時的な画像も整理
- 容量の大きい動画は外部メディアやPC、クラウドに移動
- GoogleフォトやiCloudフォトの「最適化」機能を活用し、端末からデータを減らす
クラウドストレージ活用のポイント
「端末の容量は空けたいけどデータは残したい」というときは、クラウドストレージを使うのが効果的です。
おすすめのクラウドサービス
- Googleドライブ/Googleフォト(Androidと親和性◎)
- iCloud(iPhone・iPadユーザーに標準搭載)
- Dropbox/OneDrive(ビジネス利用にも最適)
活用のポイント
- 自動バックアップを設定しておく
- クラウドに保存後は端末からデータを削除
- フォルダ分けやタグ付けでファイルを整理しておくと、後で探しやすい
クラウドを“見えない引き出し”として活用すれば、端末のストレージもスッキリします。
メモリ解放アプリは使ったほうがいい?
Androidでは「メモリ解放アプリ」や「タスクキラー」系のアプリが多く存在しますが、使い方には注意が必要です。
✅ メリット
- 不要なバックグラウンドアプリを終了して一時的に軽くなる
- RAM使用量を減らして快適になる場合もある
⚠️ デメリット
- 必要なプロセスまで止めてしまい、動作が不安定になることも
- iPhoneでは不要(iOSが自動で管理)
【結論】
信頼できる公式系アプリ(例:Google Files、Samsung Device Careなど)を活用するのが安全です。
むやみに入れすぎると逆効果になることもあるので注意しましょう。
パソコンのメモリ不足を解消するには?



- メモリ使用量の確認方法(Windows/Mac)
- 常駐アプリ・タスクを停止する方法とは?
- 仮想メモリ(スワップ)設定で改善できる?
- メモリ増設・SSD導入は効果的?
- メモリ不足を防ぐ日常の使い方は?
メモリ使用量の確認方法(Windows/Mac)
パソコンが重くなったとき、まずは現在のメモリ使用状況をチェックするのが第一歩です。
【Windowsの場合】
- キーボードで
Ctrl + Shift + Esc
を押す(タスクマネージャー起動) - 「パフォーマンス」タブ →「メモリ」を選択
- 使用中/空き容量や、どのアプリがメモリを使っているかを確認できます
【Macの場合】
- 「アクティビティモニタ」を開く(Spotlight検索で「アクティビティ」と入力)
- 「メモリ」タブをクリック
- 使用中のアプリごとのRAM使用量や、圧縮メモリの状態などが見られます
このチェックで、どのソフトが重い原因かが可視化されます。
常駐アプリ・タスクを停止する方法とは?
PCを起動するたびに、自動で立ち上がっている「常駐アプリ」がメモリを無駄に消費していることもあります。
【Windowsでの停止方法】
- タスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc
)を開く - 「スタートアップ」タブを選ぶ
- 不要な項目を右クリック →「無効化」
【Macでの停止方法】
- 「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」
- 自動起動しているアプリを確認
- 不要なアプリを「ー」ボタンで削除
また、タスクマネージャーやアクティビティモニタで重いアプリを一時的に終了するのも効果的です。
仮想メモリ(スワップ)設定でパソコンの動作は改善できる?
パソコンの物理メモリ(RAM)が足りなくなると、自動的にストレージの一部を「仮想メモリ(スワップ)」として利用し、一時的なメモリ不足を補っています。
【Windowsの場合】
Windowsでは仮想メモリの設定を手動で調整できます。
「コントロールパネル」→「システム」→「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」→「仮想メモリ」から設定画面を開き、「自動管理」をオフにすることで、推奨値(一般的には実装RAMの1.5~2倍程度)を手動入力できます。これにより、動作の安定やフリーズの予防に役立つことがあります。
【Macの場合】
macOS(M1/M2/M3チップを含む)では仮想メモリ管理は完全に自動化されているため、ユーザーが手動で設定する必要はありません。メモリが不足すると、システムが自動的にSSDなどのストレージを使って補います。
SSD搭載のMacでは仮想メモリも高速ですが、古いHDD搭載機種では動作が遅く感じることもあります。できればSSDモデルの利用をおすすめします。
メモリ増設・SSDへの換装は効果的?
はい、物理的なアップグレードは最も確実で効果の大きい対策です。
メモリ増設のメリット
- 複数のアプリやタブを同時に開ける数が増える
- フリーズや動作遅延が減り、安定した動作に
- 動画編集や3D、重い作業もスムーズに
SSDへの換装のメリット
- 仮想メモリ(スワップ)の処理速度が格段にアップ
- パソコン全体の起動・保存・読み込みも高速化
- 体感できるレベルでパフォーマンスが向上
※なお、Mac(特にM1/M2/M3以降)は本体の構造上、メモリやストレージの増設・換装ができないモデルが多いため、購入前に必ず仕様を確認しましょう。
メモリ不足を防ぐための日常のコツ
メモリ不足を避けて快適に使うためには、日々の使い方にも工夫が大切です。
予防ポイント
- 使っていないアプリやタブはこまめに終了する
- タブを開きすぎない(特にChromeは10個以内を目安に)
- 軽量なウイルス対策ソフトを選ぶ
- メモリ解放ソフトやクリーナーツール(例:CCleanerなど)を活用
- 定期的に再起動してメモリをリフレッシュする
また、iPhoneの場合は「非使用のAppを取り除く」(設定 → 一般 → iPhoneストレージ)機能を活用すると、使っていないアプリだけを自動で一時削除して、空き容量を増やせます。必要になったときは再ダウンロードで復活するので安心です。
まとめ
パソコンやMacのメモリ不足は、仮想メモリの活用や物理的なアップグレード、日々の工夫でかなり改善できます。特にSSD搭載の機種を選ぶと、仮想メモリ動作も含めてストレスなく使えますので、快適な作業環境づくりの参考にしてください。
よくある質問(Q&A)



まとめ|メモリがいっぱいです どうすれば いい ですか?原因と解決法まとめ
- 「メモリがいっぱい」は作業領域が不足している状態
- スマホではキャッシュや写真・アプリ整理が有効
- パソコンではタスク終了・仮想メモリ活用が基本
- メモリとストレージの違いを理解しよう
- アプリの同時起動数を減らすと改善されることも
- クラウドストレージで容量管理を効率化
- 古い端末はスペック上の限界も
- メモリ解放アプリや拡張機能も活用可
- iPhone・Androidでは表示方法が異なる点に注意
- 不要ファイルの整理を習慣づけよう