「Microsoft Designerで作った画像を、仕事やWeb記事、SNSで使っても大丈夫?」と気になっている方へ。
個人アカウントで使える無料のAI画像生成ツールですが、商用利用の可否には曖昧な点もあるのが現状です。
この記事では、公式規約とコミュニティでの実例、注意点をもとに、「Microsoft Designerで何がOKで、何が注意すべきか」をわかりやすく解説します。
商用利用を考えている方は、ぜひ参考になさってください。
- Microsoft Designerの商用利用は公式に許可されている?
- 無料プランでも商用OK?有料プランとの違い
- 生成画像やテンプレートのライセンス範囲とは
- CanvaやAdobeと比較して、商用利用に向いているのは?
microsoft designerは商用利用できる?

- 商用利用できる範囲はどこまで?
- 無料版と有料版で違いはある?
- 作成した画像・ロゴ・バナーの扱いは?
- AI生成画像やテンプレートのライセンスは?
- 利用時にクレジット表記は必要?
商用利用できる範囲はどこまで?
Microsoft Designerの利用規約では、個人向け利用が基本とされています。ただし、明確に「商用利用不可」と断言しているわけではなく、自己責任での商用利用は一部認められていると解釈されるケースもあります。
たとえば、YouTubeのサムネイルやブログのアイキャッチ、SNS投稿用の画像など、二次的に広告収益やマーケティングに使われる用途では、黙認されている傾向にあります。
一方、画像そのものを販売したり、企業クライアントへ納品する商業制作物への活用については、利用可否が明記されていないため、注意が必要です。
無料版と有料版で違いはある?
Microsoft Designerは現在、「Microsoftアカウントがあれば無料で使用できる」というスタイルをとっています。ただし、無料ユーザー向けの利用規約には非商用の文言が含まれており、厳密には商用向けではありません。
一方、有料の「Microsoft 365」(旧Office 365)や「Copilot Pro」経由でDesignerを利用している場合、生成された画像に対する商用制限が緩やかになる傾向があります。ただし、明確な条文で「商用利用OK」と保証されているわけではないため、契約プランごとの規約確認は必須です。
作成した画像・ロゴ・バナーの扱いは?
Microsoft Designerで作成したデザインは、基本的にユーザー自身が所有するコンテンツとして扱われます。ただし、それに使われたテンプレートやアイコン、フォントなどのパーツ素材が第三者の著作物である場合、その権利に従う必要があります。
特に「ブランドロゴの作成」や「商品パッケージへの利用」など、直接的な商業活動に関わる用途では、デザインに含まれる素材の権利を必ず確認しましょう。
AI生成画像やテンプレートのライセンスは?
Designerには、「Image Creator」などのAI画像生成機能が搭載されており、OpenAIの技術を活用した画像生成が可能です。この機能については、Microsoftのサポートコミュニティでは**「商用利用を制限する明示的な禁止事項はない」とされています**。
しかし、テンプレート内に含まれるイラストや写真素材には、Getty Imagesなどの提携コンテンツが含まれる場合があり、これらは再配布や加工利用が制限されることがあります。利用前にテンプレートの出典と権利表記を確認することが大切です。
利用時にクレジット表記は必要?
Microsoft Designerを使って生成した画像について、基本的にクレジット表記(出典や作成元の明記)は求められていません。
ただし、以下のようなケースでは任意で表記することをおすすめします。
- 商用利用時の信頼性を高めたいとき
- 他者と共同制作しているとき
- ライセンス証明として記録を残したいとき
たとえば、「Designed with Microsoft Designer」などの記載を加えておくと、著作権トラブルの予防にもつながります。
他サービスとの違いは?CanvaやAdobe Expressと比較



- microsoft designerとCanvaの違いは?
- 無料プランで商用利用OKなのはどっち?
- デザインテンプレートの豊富さは?
- クラウド保存やチーム機能はある?
- 商用に向いているのはどのサービス?
microsoft designerとCanvaの違いは?
Microsoft DesignerとCanvaはどちらもブラウザ上で使える無料のデザインツールですが、目的や得意分野が異なります。
- Microsoft Designerは、主にAIの自動提案を活かしたスピーディな1枚デザイン向け。
- Canvaは、プレゼン・SNS投稿・動画編集など多機能で幅広い用途に対応しています。
Designerは「AI画像生成」や「構成提案」の精度が高く、Canvaはテンプレートと直感的UIの豊富さが魅力です。
無料プランで商用利用OKなのはどっち?
- Canvaは、無料プランでも商用利用が明示的に許可されています(※一部素材に注意)。
- Microsoft Designerは、無料プランでは「個人利用を想定」とされており、商用利用については明記されていません。
よって、商用利用の明確な可否で選ぶならCanvaのほうが安心です。Designerで商用目的に使う場合は、出典やライセンス確認が欠かせません。
デザインテンプレートの豊富さは?
- Canva:SNS投稿・プレゼン・名刺・ポスター・動画・YouTubeサムネイルなど、数十万点のテンプレートを無料提供。
- Designer:おしゃれなSNSバナーやポスト用のテンプレートはあるが、種類はCanvaほど多くない。
またCanvaでは「素材パーツ(イラスト・写真・図形)」も検索性が高く、日本語でも使いやすい点が強みです。
クラウド保存やチーム機能はある?
- Canvaは無料でもクラウド保存・共有機能があり、チームとの共同編集・フォルダ管理なども可能。
- DesignerはMicrosoftアカウントに紐づいた保存は可能だが、共有・共同編集機能は限定的。
ビジネス用途やチーム制作を前提にするなら、Canvaのほうが利便性は高いです。
商用に向いているのはどのサービス?
- 安全に商用利用したいなら、Canva(特に有料のCanva Pro)がおすすめ。商用OKの明記、豊富なテンプレート、安心の素材管理がそろっています。
- Designerは「自分で生成・調整する素材」に向いており、AIベースの素早い提案を活かした1人制作やアイデアスケッチ向きです。
まとめると:
項目 | Microsoft Designer | Canva |
---|---|---|
商用利用の明示 | △ 不明確(自己判断) | ◎ 明記されていて安心 |
テンプレートの豊富さ | ○ SNS系に強い | ◎ あらゆる用途に対応 |
クラウド・共有機能 | △ 最低限のみ | ◎ チーム管理・共同編集OK |
素材・フォントの自由度 | △ 選択肢少なめ | ◎ 多種多様・商用OK素材多 |
AIによるデザイン提案 | ◎ 直感的で自動化が優秀 | ○ サポート程度 |
トラブルを避ける商用利用のチェックポイント



- 著作権が気になるときはどこを確認?
- 自社ロゴ・クライアント案件での注意点は?
- 公開NGな素材を見分けるには?
- 商用利用禁止例:SNS広告・販売グッズに使える?
- 利用規約の確認と保存は必須!
著作権が気になるときはどこを確認?
Microsoft Designerを商用利用する際に著作権が気になる場合は、以下の2つを必ず確認しましょう。
- Microsoft Designerの利用規約ページ
- 各テンプレートや素材ごとのライセンス明記(特に画像・イラスト・フォント)
Designerでは外部素材(例:Getty Images、OpenAI、Noto Fontsなど)を使用しているケースがあり、それぞれライセンス条件が異なります。
特に商用利用OK/NGの記載がない素材は、念のため避ける or サポートに確認するのが安全です。
自社ロゴ・クライアント案件での注意点は?
以下のような使い方をする際は、特に慎重になるべきです。
- 自社のブランドロゴをデザインに組み込む場合
- クライアントワークとして制作物を納品する場合
この場合、Designerに含まれるテンプレート・画像・フォントなどの再配布権・二次使用権が商用で許可されているかを事前に確認しましょう。
クライアントと契約を結ぶ際にも、「ツールのライセンス範囲内である」ことを説明・記載しておくと安心です。
公開NGな素材を見分けるには?
Microsoft Designer内の素材には、明確な「商用NG」や「公開不可」と記載されていない場合があります。
以下のような素材は注意が必要です:
- 外部プロバイダ由来の画像(Getty Images、Shutterstockなど)
- 有名キャラクターや著名人の写真を含むテンプレート
- 生成元が不明で出典が表示されていない素材
これらは配布・販売・広告掲載などの“公開”行為に制限がある場合があるため、少しでも不明点があれば使わない判断も大切です。
商用利用禁止例:SNS広告・販売グッズに使える?
Designerで作成した素材の利用は、SNS投稿(個人発信)程度なら比較的自由とされています。
ただし以下のようなケースは要注意です:
利用例 | 注意点 |
---|---|
SNS広告バナー | 収益性があるため、素材の商用ライセンスを要確認 |
Tシャツ・グッズの印刷販売 | 再販扱いとなり、素材の著作権クリアが必要 |
商品パッケージや販促物 | 外部審査が入るため、トラブルリスク高 |
Webサイトの有料会員ページ内デザイン | ライセンス確認必須 |
Designerの無料素材は「広告・販売向けではない」可能性があるため、安全を期すならCanva ProやAdobe Stockのように明示された商用OK素材を使うのがベターです。
利用規約の確認と保存は必須!
Designerを商用利用するなら、まず「Microsoft Designer 利用規約」をブックマークしておくのがおすすめです。
また、商用で使用したプロジェクトに関しては:
- 利用規約のPDFやページスクショを保存
- 使用した素材の出典やIDをメモ
- クライアント案件なら明示的に「ツール名・使用許諾範囲」を記録
こうした備えがあることで、万一のトラブル発生時にも対応がスムーズになります。
よくある質問(Q&A)



まとめ|Microsoft Designerの商用利用はOK?ライセンスと注意点を解説



- Microsoft Designerは商用利用の明示なし → 自己判断と確認が大切
- 無料版は非商用前提、有料版なら安心度アップの可能性あり
- Image Creator機能では商用制限が曖昧→要確認
- Canva・Adobeは商用可が明記されており安心感高
- テンプレやAI素材のライセンスが権利問題に直結する
- プロンプトや生成日時など、履歴を記録しておくのが実務的
- 有料版利用でライセンスの明確化・保険効果あり
- クレジット表記は任意でも記載すれば信頼性がアップ
- 他社商用素材サイトとの併用で、リスク分散が可能
- 生成画像の中に顔・商標などがある場合は慎重に判断が必要