動画編集やアニメーション制作に欠かせない「リップシンク」。最近では、AIを使って簡単にリップシンク動画を作れるツールも登場し、初心者でも手軽にクオリティの高い動画が作れるようになりました。
この記事では、リップシンク動画とは何か?作り方の基本ステップ、無料ツールやアプリの活用方法、よくある失敗の対処法までわかりやすく解説します。スマホでもOK!動画初心者の方もぜひ参考にしてください。
- リップシンクの基本的な仕組みと作成の流れがわかる
- スマホ・PCそれぞれの作成方法を詳しく解説
- AIツールや無料アプリを活用した具体的な手順を紹介
- 初心者にありがちなミスとその解決法も紹介
リップシンク動画とは?どんな仕組み?
- リップシンクの意味と口パクとの違いは?
- リップシンク動画の使い道とは?
- AIを活用したリップシンクの特徴は?
リップシンクってそもそも何?
動画の中で「声と口の動きがピタッと合ってる」と、それだけでグッとリアルに見えたり、キャラに感情が乗ったりしますよね。
そんな“口パクの精度”を左右するのが、リップシンク(lip sync)と呼ばれる技術です。
もともとは「リップ(唇)」と「シンク(同期)」を合わせた言葉で、音声と映像を同調させるための方法。
映画の吹き替えやアニメ、VTuberの配信など、ジャンル問わず使われていて、動画制作には欠かせない要素なんです。
リップシンク動画ってどんな場面で使われてる?
- VTuberがリアルタイムで話しているように見せる配信
- キャラクターの自己紹介や商品紹介の短尺動画
- TikTokで口パクに合わせて歌ったり喋ったりする投稿
- 説明動画でアバターがナレーションする場面
こういった動画は、リップシンクがしっかりしていることでより自然に、伝わりやすいコンテンツに進化するんですね。
最近はAIでリップシンクもできる時代に
昔はアニメーターが一つひとつ手作業で口の動きを描いていた時代もありましたが、今はAIが自動で口の動きを合わせてくれるツールが急増しています。
たとえば「hailo ai」や「Runway」、「CapCut」などは、音声ファイルを読み込んだり、テキスト読み上げ(TTS)機能と連携させたりして、自動的に口をパクパクさせてくれるんです。
まるで“話しているようなアニメキャラ”が誰でも作れるようになったのは、こうした技術のおかげです。
リップシンク動画の作り方をステップ解説
- 準備するものは何?画像・音声・ソフト一覧
- スマホで簡単に作れるおすすめアプリは?
- パソコンで本格的に作るにはどうする?
- CapCutでのリップシンク方法は?
- hailo aiなどAIツールを使うメリットとは?
- 音声と口の動きを合わせるポイントは?
- 動画の保存と形式、SNSでの共有方法は?
ステップ①:まずは準備!必要なものをそろえよう
リップシンク動画を作るには、最低限以下の素材・ツールが必要です。
- 使いたい画像(静止画)や動画素材(人物・アバターなど)
- 口に合わせるための音声ファイル(またはナレーション用のテキスト)
- 編集や自動生成に使うツール・アプリ(CapCutやhailo aiなど)
画像は真正面を向いているもの、音声はできるだけクリアな録音が理想です。ツールによっては、マイク収録もアプリ内で完結できます。
ステップ②:スマホだけでOK!初心者でもできる方法は?
スマホで手軽にリップシンク動画を作るなら、無料アプリのCapCut(キャップカット)が王道。操作もシンプルで、こんな手順でできます。
- 音声素材(MP3など)をアプリに取り込む
- 使用したい画像や動画をタイムラインに配置
- 音声のタイミングに合わせて、口元の動きや顔の表情を微調整
- テンプレートやエフェクトで演出をプラス
- 出力してSNSにアップ!
細かい動きは手作業になる部分もありますが、「それっぽい動き」なら数分で作れるのが魅力です。
ステップ③:PCならさらに高機能!プロも使うツール紹介
スマホでもリップシンク動画は作れますが、「もっと表現の幅を広げたい」「細かい動きやエフェクトにもこだわりたい」という方には、PCでの編集・生成ツールの活用が断然おすすめです。
中でも以下のツールは、初心者〜中級者でも扱いやすく、YouTubeやビジネス活用にも対応できます。
Wondershare Filmora(編集ソフト/多機能・高コスパ)
動画の仕上げを本格的に行いたい方にまずおすすめなのが、Wondershare Filmora(フィモーラ)です。
- 音声と口の動きのタイミングを細かく調整できる
- BGM、効果音、アニメーション、字幕なども自由に追加可能
- 操作はドラッグ&ドロップ中心で直感的、初心者でも扱いやすい
- 動画のアスペクト比・解像度も柔軟に設定でき、YouTubeやTikTok用に最適化可能
- 商用利用OK(条件あり)で案件動画にも対応
hailo aiやCapCutなどで作成した短尺AI動画の“仕上げ編集ツール”としても最適です。
hailo ai(AIモーション生成/超初心者向け)
「素材を用意するのが面倒」「音声に合わせた自動リップシンクが欲しい」
そんな人に最適なのがhailo aiです。
- 画像1枚と音声ファイル、またはテキストだけで“しゃべる動画”が作れる
- 表情の変化やまばたきなども自動生成
- 数秒で完了、編集スキル不要
テンプレートの種類が多く、感情表現や動きにバリエーションがあるのも魅力です。
Live2D Cubism(モデリング/VTuber向け)
Live2Dはアバターを動かすための2Dモデリングツールで、口や目の動きを細かくコントロールできます。
- VTuberや配信系コンテンツの定番ソフト
- モデルの作成・調整にはやや学習が必要
- リップシンク連携や表情切り替えなどに対応
リアルタイム配信や表情豊かなキャラクターを求める方にぴったり。
Adobe Character Animator(プロ向けリアルタイムアバター)
Adobe Character Animatorはプロ仕様のリアルタイムモーショントラッキングツールで、カメラとマイクを使い「自分の顔・声」にキャラクターをリアルタイムで反映できます。
- 自分が話すとアバターもその通りに動く
- 表情やジェスチャーも自動反映
- Adobe製なので他ソフト(Premiereなど)と連携しやすい
本格的な映像作品や配信をしたい方におすすめ。
このように、PCツールは“何を目的にするか”で選ぶべきツールが異なります。
最初はhailo aiなどで簡単に作ってみて、慣れてきたらFilmoraで編集・Live2Dでモデル化など、段階的にレベルアップするのが理想です。のぶん自由度が高く、商用レベルの品質も狙えるので、クオリティを重視する方にはぴったりです。
ステップ④:AIツールを使えば自動で“しゃべる動画”に
たとえば「hailo ai」なら、画像をアップし、音声をセットするだけで以下が自動で行われます。
- 口の動き(リップシンク)
- 表情の変化(目線、まばたき、口角)
- 動作テンプレ(うなずく、笑うなど)
また、有料プランを使えばテキストを入力するだけでAIが声を出し、その声に合わせて自然な動画が完成。編集の手間ゼロで、“自分そっくりなアバター”がしゃべる動画ができるんです。
ステップ⑤:SNSに合わせた形式で出力しよう
せっかく作った動画も、出力形式が合っていなければ台無し。以下のような設定がおすすめです。
- TikTok/YouTube Shorts:縦長(9:16)、10〜60秒
- Instagram:正方形(1:1)または縦長
- YouTube(通常):横長(16:9)
動画形式はMP4が無難で、どのSNSでも対応しています。画質設定を「HD(1080p)」にすると、仕上がりがプロっぽくなります。
もっと動画の完成度を高めたいなら?Filmoraを使った編集がおすすめ
作成したリップシンク動画をSNSに投稿する前に、「もうちょっと表現を加えたい」「字幕やエフェクトを入れたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに活躍するのが、高機能かつ初心者にも使いやすい動画編集ソフト「Wondershare Filmora」です。
CapCutやhailo aiで作った素材をFilmoraに取り込み、BGM・テロップ・アニメーションなどを加えて仕上げることで、SNS映えするプロ級動画に仕上がります。
比較表で主要ツールとの違いを見てみましょう
項目 | Filmora | CapCut(スマホ) | hailo ai(AI生成) |
---|---|---|---|
対応機種 | PC(Win/Mac) | スマホ/タブレット | PC・ブラウザ |
難易度 | ★★☆(やや中級) | ★☆☆(初心者向け) | ★☆☆(超初心者向け) |
口パク編集 | 手動/細かく調整可能 | 手動/ざっくり調整 | 自動生成(選択式) |
AI連携 | なし(手動が基本) | なし | あり(TTS・動作テンプレ) |
エフェクト/演出 | ◎ 多数・高品質 | ○ SNS向け中心 | △ 最小限で自然さ重視 |
テロップ・BGM追加 | ◎ 高機能 | ○ 簡易的に可能 | × 外部編集が必要 |
出力形式 | 高画質MP4、SNS別テンプレあり | スマホ最適化(MP4) | 3〜10秒短尺MP4 |
無料利用 | 試用可(透かしあり) | 全機能無料 | 無料プランあり(制限あり) |
商用利用 | ◎ 対応(条件付き) | △ 要確認 | △ 有料プラン推奨 |

よくある失敗とリップシンク調整のコツ
- 口が合わない原因と対処法は?
- 動画が途中で止まる・黒くなるときの対応は?
- 無料ツールでできることと限界は?
- TikTokやYouTube向け動画に最適な設定とは?
- 初心者にありがちなミスと改善方法は?
口がずれる!リップシンクがうまくいかないときは?
「音声に合わせたはずなのに、口がズレて見える…」そんなときの原因はだいたい以下の通り。
- 音声と口の動きの開始タイミングがずれている
- 使用しているテンプレートの動きが合っていない
- 自動生成AIの精度が低い/画像がぼやけている
- 音声の入りを0.1秒単位で微調整
- テンプレートを変更してみる
- 解像度の高い画像を使い直す
手動で修正できるアプリや、AI補正機能があるツールを使うと便利です。
動画が黒くなる、止まる…そんなときは?
これはよくあるパターンです。原因の多くは以下の通り。
- 回線が不安定/読み込みが途中で止まった
- ブラウザキャッシュが溜まりすぎている
- 使用中のツールが対応していない形式だった
- Wi-Fi環境を確認
- ブラウザを再起動 or 別のブラウザを使う(Chrome推奨)
- 画像・音声形式をJPG・MP3に変換して試す
無料と有料、どこが違う?
機能 | 無料プラン | 有料プラン |
---|---|---|
リップシンク | 簡易的/テンプレ限定 | 高精度+TTS+テンプレ多数 |
出力時間 | ~5秒程度 | ~10秒以上 |
ウォーターマーク | あり | なし |
音声合成(TTS) | 制限あり | 自由に調整可 |
「とにかく試してみたい」なら無料でも十分。継続利用やSNS展開を考えているなら、有料に切り替えるのが◎です。
まとめ
- リップシンクは口パク動画の自動生成技術
- 作成には画像と音声の準備が必要
- スマホならCapCutで手軽に編集可能
- PCではhailo aiなどのAIツールが便利
- 音声と動きの連携にはTTSが有効
- 動画形式はMP4が主流
- アスペクト比は用途に合わせて選択(1:1/9:16など)
- 出力前に音声と動きのチェックを忘れずに
- 無料プランは機能制限あり
- トラブル時は形式やブラウザを見直すと◎